NHK クローズ現代をご視聴して頂いた皆様へ

こんばんは。

全国盗撮犯罪防止ネットワークの平松です。  本業が忙しくてお礼が遅くなりましたが、関西テレビ 報道ランナー、NHK クローズ現代をご覧いただきありがとうございます。

番組内で勇気をだして、辛い体験を語っていただいた被害者の方のお声は、どれも胸が痛む思いで、私達、全国盗撮犯罪防止ネットワークのスタッフ、そして多くの支援者の方も放送を見て連絡を頂きました。

勇気を持って告発して頂いた方の一言、一言が多くの盗撮犯罪の被害者を支える勇気となったのではと私は思います。

さて、私達が、浴場の実態調査に着手してから今年の12月で23年目を迎えようとしています。私達は、販売されている盗撮映像・配信されている盗撮映像から施設の特徴をキャプションし、その映像と施設が広報のために作成しているパンフレットや温泉特集記事、ガイドブックを見比べます。

 様々な角度から盗撮された映像に映る施設の特徴から特定していくため、現場確認に行ったときは「100%ここが盗撮現場だ」という確信を持っているのですが、私達が啓発活動をする中で、現場を特定したとき感じるのは「施設側の問題点」と被害者となりえる利用者に対し「ここで多くの盗撮映像が撮影されていますので」と本来はいいたいところですが、そんなことをしたら「威力業務妨害」や「強迫」的に問われる可能性があることから、施設側に啓発活動として注意喚起して終わるのですが、この22年間私達が啓発活動と法整備に引けて活動するなかで痛感して感じてきたことは、「怒り」と、いつもつきまとう「なぜ?」という素朴な疑問でした。  

 浴場盗撮を主にして説明すると、私達は仕事の合間を見て販売されている盗撮DVDの市場調査、配信サイトの状況を確認し最初にも書いたように施設の特色のある部分をキャプションしていきます。

この作業だけでも1本の映像をキャプションするのにかなりの時間が掛かります。

その映像を特徴別にフォルダーに振り分け、それと盗撮場所を特定する資料「温泉ガイドブック」や「施設が作成しているパンフレット」「施設のサイト」等と比べるのですが、この時点で95%ぐらいの確信を持って現地に向かい検証します。

私達、盗撮犯罪防止ネットワークには、女性のスタッフもいますし、男性スタッフもそんな性的嗜好ありませんので、ハッキリ言って苦痛でしかありません。 

 そしてこれら商品を購入するだけでも無駄な経費だし、会社の経費で落とせることもなくすべて自費で購入するのですから痛い出費でしかありません。 

今回、クローズアップ現代さんの取材の中で、はじめて多くの資料を公開したのですが、驚きしかなかったと思います。

ただ、私達は一人でも「卑劣な盗撮から被害者を少なくしたい」という一心で行ってきた非営利活動なのですから・・・・私ら以外に出来るものは存在しません。
  

 そしてその活動をする中で、常に私達が感じることは、「施設側の無知な実態」と「なぜ」という素朴な疑問がつきまとっていました。

それは、本来なら施設側が私達以上に顧客に対し配慮すべきことをしないという疑問と本当に他人事にしか感じていない悲しい現状、そして本来なら守られるべき性的尊厳を著しく侵害する盗撮犯は、軽微な罪で世に放たれる法整備の未熟な現実です。

それについて一つ一つ説明したいと思います。本来、顧客を守るべき施設が、盗撮犯罪に関し無知な現状についてですが、例に説明すると、浴場施設から見える景観や開放感から癒やしの温泉をウリにしている施設が大半ですが、本当にそれが一番大切でしょうか。

 これは、これは私が訪れた草津町 株式会社草津観光公社 浴場事業部長 草津温泉大滝乃湯・賽の河原露天風呂 総支配人小林正美氏(取材当寺)の言葉ですが私達の取材に対し「安心、安全に完璧はありません!」という一言でした。口でいうのは簡単なのですが、草津温泉のスタッフさん達は、口先だけでなく、私達の取材中も「係員が山中を巡回にまわります。」というアナウンスの後、雪深い山中を一歩一歩歩き、卑劣な盗撮犯から顧客を守るために必死に汗をかいて巡回する姿をみました。

またそれ以外に、高い塀を作り、各所に防犯センサーを設置するなどあらゆる視点から盗撮犯罪から顧客を守るという強い使命感に感動をしました。

本来これが当たり前の姿ですが、それが出来ない施設が大半で、それをするには「莫大な費用が掛かる」という言い訳や本当に何も対策をしない野ざらしの酷い施設をたくさく見てきました。 一言で言うと最低最悪な施設という烙印を押さざるを得ないといった方が現状なのです。

私が忘れることが出来ない最低な施設の例を数例あげます。

  例1 愛知県東部の海岸沿いにある温泉ホテル

  当時、このホテルの浴場施設で撮影された映像だけでもシリーズ化されて発売されていました。ただこの盗撮映像の撮影画角は、通常の盗撮映像の撮影画角と違っていたことから施設関係者を疑って解析し特定した結果、同所を訪れたのですが、私達を対応したのは「取締役総支配人」と「支配人」の二人でした。

  私達は、盗撮の事実を付けると「盗撮のことは苦情が来て知っています。その上で警察に相談し対策をしている」というので、私は「その対策したところを見せて頂けますか」とお願いしたところ「結構ですよ」と承諾を頂き見せて頂いたのですがその自信のあるかつ警察の指導のもとした対策に唖然としたのは言うまでもありませんでした。

  そして私達は、ある位置が気になっていたことから、あの場所に行くにはどこから行くのですかと尋ねると「ボイラー室の中を通りハシゴを登ればあの場所に行けます」というのでその場所を案内して頂き、デジタルカメラでその場所から浴場施設内を撮影し、

  その後、二人の支配人に「実際のここで撮影された盗撮映像を見たことがありますか」と訪ねると「見たことがありません」と言うことだったので別室で実際に盗撮映像を見せ、私がデジカメで撮影した映像と比べて見せたところ、二人の表情は先程までの表情と変わり、しばらくお待ちくださいと言われその後、仲居さんが私達の前に料理が運ばれ「総支配人も支配人も予定がありますので食事が終わればお帰りください」と言われた。 犯人はボイラーマンや施設関係者以外ないのだから、このまま警察に行きましょうと言えば済むことですが私達は、総支配人・支配人の両名の対応を期待してその施設を後にしたのですが、その後その施設で盗撮された映像は減少したのだから、施設側が然るべき対策をしたと思われますが今もその施設の盗撮映像がデジタルタトゥーとして存在しています。

  例2 長野県北安曇郡白馬村にある施設

  ここの施設は、多くの観光客や芸能人も訪れる施設なのですが、私達が啓発活動に訪れ入浴コインを買い施設内を確認した後、番台に座る施設管理者の方に状況を説明したところ「お前ら文句があるなら盗撮犯に文句を言いに行けよ。こっちだって迷惑なんだよ」と追い返された。こんな姿勢だから今でも盗撮がされています。 

みなさんなら草津町と例を挙げた施設ならどの施設に行きたいですか。

私なら草津温泉です。 それは多分、皆様も同じだとは思いますが、盗撮はどこでされてもおかしくはありません。 機材を公開するのは本当に盗撮機器の進化と脅威を感じ頂きたいし盗撮犯の様々な手口を知らずして対策は出来ません。

 現状は、誰が盗撮されてもおかしくない時代です。昨日40代の検察庁の副検事が70代の女性を盗撮して逮捕されていたのが報道されていましたが性的嗜好はすべての方を対象として商品化されているのですから自身の身は自信で守るために盗撮犯の視点と手口を知って頂くことが必要だと思います。

関連記事

お知らせ

登録されているお知らせはございません。

ピックアップ記事

  1. 登録されている記事はございません。
ページ上部へ戻る