代表挨拶

盗撮が一般的でない頃から

日頃より当会の活動にご理解とご協力を賜り感謝申し上げます。

 私達が、盗撮犯罪の実態調査に乗り出し、2023年12月で24年目になりました。その間、私達は被害者の性的尊厳を著しく侵害する性的な目的で盗撮された犯罪と常に向き合ってきました。

 日々全国各地で行われている性的盗撮ですが、私が見てきた23年間で盗撮犯罪が大きくかわりました。例にあげてカメラで説明すると、カメラ付き携帯電話の普及とともに小型化されカメラ機能の精度が向上し大容量の記録メディアや大容量のバッテリーで給電しながら長時間記録できる様になりました。 又それに伴い俗にいわれる「スパイカメラ」「偽装品カメラ」という名称で販売競れているカメラが多くの業者から1台数千円~数万円で販売され、性的な盗撮犯罪を助長する機器を、誰でも簡単に購入することができるようになりました。それら盗撮機器の進化と平行し、裏ビデオから盗撮風ビデオとしてセルビデオ店等で店舗販売に移り、現在は外国のサーバーを経由したインターネット配信販売へと変化し、現状は盗撮犯自身が販売元となりインターネット網を利用し利益を得る配信販売へと変わってきました。

 一度配信されたモノは回収することはできず、デジタルタトゥーとして、複写され、様々なサイトで重複して配信され続けています。このような深刻な状況であるのに、いまだ性的盗撮に関する法律はその部分まで整備されておりません。

 大切な人が盗撮され全世界へネット配信されたとしても対策がまともにされていないなかで、不十分な法律の現状に苦しんでいる被害者が多く存在します。私達は、被害者の性的尊厳を守るため、性的盗撮に特化し厳しく取り締まる法律の改正を目指し、一人でも多くの方の賛同が必要なのです。
どうか皆様のご理解とご協力を頂けますようにお願い申し上げます。

・平松 直哉 (ひらまつ なおや)
・和歌山県和歌山市出身

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